常に二者択一を迫られる、ストレスだらけの日常。せめて大好きな「散歩」くらいは、途中で立ち止まり、振り返り、あえて小さな路地に迷いこみながら闊歩したい。 ゆっくりと自分の目線で眺めながら歩いてこそ、見えてくる何かがあるはず?!

2010年5月8日土曜日

◆健康の基本、メタボ解消の近道―「歩く」こと

 宮崎駿監督の『となりのトトロ』で、「歩こう、歩こう♪ 私は元気~♪」というテーマソングがあります。宇宙飛行士の野口聡一さんが宇宙からウェークアップコールとしてリクエストしたことでも知られている曲です。実は、このフレーズ、私のお気に入りです。

 勝手な思い込みですが、「元気よく大股で、ズンズン歩けるうちは、身体は大丈夫!健康だ」と、私は信じています。普段は酒もタバコもやり、編集という身体に悪そうな仕事に携わって、ロクに運動もしていませんが、散歩が続けられる限りは心配していません。そのいきおいあまって、歩くことに異常なほどの執着を抱えていますが・・・。

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 一時期、左股関節の痛みで運動ができなくなり、体脂肪率がかなり上がりました。見かけはそれほど太っていないのですが、いわゆる内臓脂肪の「かくれ肥満」というやつです。しかし、散歩を日課にするようになって、メタボ傾向は大幅に改善されました。

 毎日、少しずつ散歩の距離を伸ばし、2週間くらい続けると、身体の変化に気付きました。散歩をしていると異常にトイレが近くなるのです。ちょうど冬場だったこともあるのでしょう。水分を補給していないにもかかわらず、毎回30分程度歩くと尿意を感じ、公園のトイレを探してしまう有様です。

 これは、つまり身体の代謝が活発になっている証拠。脂肪が燃焼しているのだと感じました。身体の表面の脂肪はあまり落ちていませんが、おなかのボッコリ感はかなりなくなり、ウエストがきつかったデニムも、1ヶ月ぐらいでラクにはけるようになったのです。

 面白いことに、ある時期から、頻繁にトイレに駆け込むことはピタリとなくなりました。おそらく、身体の代謝には何段階かレベルがあって、ある程度の運動をすることで1段ずつステップアップしていくのでしょう――自分の身体はちょうど1段上がったところにきたのだと想像します。

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 そして、こうした身体への直接的な影響もさることながら、散歩にはもう1つ、大きな効果があります。それが、「生活の習慣における基礎代謝の向上」です。

 例えば、最寄り駅の1つ手前で降りて約2kmを歩くとします。最初は長く感じるかもしれませんが、何回か歩くことでこの距離が苦にならなくなります。そうすると、日常の仕事やレジャーでも、歩くことへの抵抗感が薄れ、「乗り換え面倒だから1駅くらいなら歩くか!」となるわけです。

 つまり、散歩の相乗効果ですね。日ごろの消費カロリーが増えて、身体を動かすことへの心理的な壁が取り払われます。さらに、この相乗効果は続けるほどに、どんどん大きくなっていくと思います。私のように固執してエスカレートするのもどうかと思いますが(笑)。

 ジムでのトレーニングや走ることに、いまひとつ乗り気でない方、まずは気軽な散歩から始めてみてはいかがでしょうか? サプリメントや○○ダイエットといった効果の怪しい(と思われる)手法を選択するより、よっぽど簡単で、身体にも負担をかけない、確実なメタボ解消法であることは間違いありません。

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