常に二者択一を迫られる、ストレスだらけの日常。せめて大好きな「散歩」くらいは、途中で立ち止まり、振り返り、あえて小さな路地に迷いこみながら闊歩したい。 ゆっくりと自分の目線で眺めながら歩いてこそ、見えてくる何かがあるはず?!

2010年4月15日木曜日

◆京都嵐山のサクラと雪

 本日は寒の戻りで、神楽坂も季節はずれの冷たい雨に。本当に今年の春は気候がヘンです。少し前の話ですが、3月の終わりに京都に行きました。例年なら、サクラがほぼ咲きそろい、観光客でにぎわう行楽シーズンです。
 ところが京都に到着した日(3月29日)は、今日のように真冬並みの寒さで、夕方から雪が降るという始末。「これは積もってしまうのでは・・・」と心配するほど、本格的な降雪でした。ちょうど嵐山界隈を散策していたのですが、6、7分咲きのサクラの花に、みぞれや雪が降りかかるという、ある意味で貴重な風景を見ることができました。
 渡月橋の近くでサクラを撮影していたら、突然黒い雲が空をおおい、みぞれや雪が降り始める――わずか数分の間に目の前の景色ががらりと変わってしまいます。




 世界文化遺産に登録されている天龍寺の庭園では、季節はずれの雪風景を撮影しました。


 今年のこうした異常気象で、花見の時期が長くなり、例年と比べて経済効果が大きかったそうです。しかし一方で、野菜が高騰するなどのマイナス面も。景色を眺めるだけなら大きな問題はありませんが、社会や経済はほんのわずかな気候の変化で大きな影響を受けるのは事実です。
 したたかなサクラの花を眺めて思うのは、いま声高に叫ばれている「温暖化」という言葉が、しょせん人間の傲慢さと強欲さを表すだけの、空虚なスローガンで終わらないことを願います。
【京都の散歩】
嵐山界隈(約5km)

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