常に二者択一を迫られる、ストレスだらけの日常。せめて大好きな「散歩」くらいは、途中で立ち止まり、振り返り、あえて小さな路地に迷いこみながら闊歩したい。 ゆっくりと自分の目線で眺めながら歩いてこそ、見えてくる何かがあるはず?!

2010年4月8日木曜日

◆哲学堂のサクラ


 江戸川橋の浪花家(麻布十番の浪花家の暖簾分け)で購入した、たい焼きをほおばりながら目白方面に散歩。学習院の入学式らしく、目白駅前は学生で混雑していました。
 さらに目白通りを西進して、結局は西武線・新井薬師の哲学堂公園まで散歩。以前、近くの野方に住んでいたことがありましたが、訪問は初めてです。
 ここ意外と面白いですね。孔子と釈迦、ソクラテスとカントの4大哲学者を祀った「四聖堂」や、東洋の哲学人を祀る「六賢台」などの古い建物がこじんまりとした丘の上に並びます。ただ、哲学にちなんだこれらの建物はわかるにしても、天狗と幽霊の像が並ぶ「哲理門(妖怪門)」に、「髑髏庵(どくろあん)」など、学問とはかけ離れたいわくありげな建物も。さらに、この場所には梅の木にまつわる幽霊話もあるとか・・・。
 この哲学堂を作った明治の哲学者・井上円了は、迷信を否定する立場から、妖怪や幽霊を学問として研究した第一人者でもあったそうです。東洋と西洋の思想に古来の迷信も渾然一体になったような、不思議な空間でした。
 特に、私が気に入ったのは、哲学堂の裏手に当たる場所にひっそりとかかる「理外橋」。宇宙の真理を突き詰めても「理外の理」があることを知るべし、ということでしょうか?
 もちろん、この時期ですから、サクラも満開。とてもきれいでした。そういえば先月末、京都に立ち寄ったときに、「哲学の道」を歩きました。サクラはまだ六分咲きといった感じでしたが、四条川原町から南禅寺、哲学の道、銀閣寺を回って、なぜか下鴨神社(出会いのパワースポットらしい)まで散歩しました。
【今日の散歩】
神楽坂→目白→哲学堂→野方→都立家政→高円寺(約12.5km)

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